路傍のピクニック Roadside Picnic
BankART AIR オープンスタジオ/横浜/2019
みなとみらい地区をフィールドワークするなかで気になった風景からインスピレーションを得てプロジェクトを展開した。真新しいビル群に取り囲まれたこの広大な空き地も、間もなくビルの建設が始まる。都市の真ん中に一時的に置き去りにされたこの空き地の真ん中に、1.8m角の茶室のような白い箱を設置し、この空き地への視線、そして空き地からの視線を浮かび上がらせることを試みた。
箱の四方壁面にはそれぞれ6mmφの穴があいており、この箱自体が巨大なピンホールカメラ(カメラオブスキュラ)になっている。実際に1m×1.6m大のピンホール写真の撮影もおこなうと同時に、この空き地とピンホールカメラの内部へと人々を案内する「見学ツアー」を開催した。